漫画×島原=?
「地域おこし協力隊」としての庄司さんの活動について教えて下さい!
歴史や民俗学を伝えるための「漫画」を書いてるよ。
島原生活の日常を描いた「JIGEMON」
具体的にはどんな漫画を書いてるんですか?
ジゲ右衛門……w
「加茂志賀敬三」もジワジワくるww
でも、これは「よそんもん視点」だからこそ書ける漫画ですよね。
個人的には『雲仙地獄にいったら、本当に地獄に着いたハナシ』がオススメ。
「人骨」の作画に全力を注いだよ。
意外とホラー要素が強めだ……。
実話原作の『墨是可(めしこ)新話』
いま執筆されている漫画はどういった内容なんですか?
今書いてるのは「墨是可(めしこ)新話」っていう実話をもとにした歴史漫画。
簡単に言うと、『島原出身の船乗りが嵐でメキシコ(墨是可)に漂流して、仲間と一緒に日本に帰ってきた』……という。
「相席食堂のメキシコ版」みたいなかんじですか?
その例えはよく分からないけど。。。
見どころはどんなところですか?
単純に物語としてオモシロイんだよね。
ざっくりと、
・メキシコと日本の文化的な違い
・時代背景(当時はメキシコに漂流するのも犯罪だった)
っていうところが見どころかな。
なるほど。
あと、ちょこちょこツッコミどころもあるんだよね。
そもそも、皆が一致団結して「さぁ、日本に帰るぞ!」って感じではなくて……。「もっとみんな協力しろよ」って思うけど。
なぜか多数の船乗りはあまり日本に帰りたくない、という……。
え、、、なぜ??
「もうずっとメキシコ暮らしでいいや」って思ったらしい。
日本に帰ったところで水夫だから身分も低い。帰る途中で船が沈むかもしれないし。
いつ嵐が来るかわからない航海をわざわざする必要が無い、というのも何となく分かる。
まさに時代背景が影響してるんですね。
せっかく内容はオモシロイのに、原作(記録)は「学者向けすぎるもの」になっちゃってて。
それを漫画にして読みやすくしたものが、「墨是可新話」。
たしかに、活字だけじゃ若い人はとっつきにくいかも。
完成後はどこで読めるんでしょう?
今のところ、冊子にして島原市内の小学校に配布するつもり。もちろん「島原の歴史」を学べるんだけど、ぜひ漫画として楽しんでもらえたら!
約3年前にIターン移住を果たした庄司さん。島原暮らしを満喫している様子でした。
活動の締めくくりの作品となる「墨是可(めしこ)新話」を手に取ってみてはいかがでしょうか?