漫画×島原=?

たぐち

「地域おこし協力隊」としての庄司さんの活動について教えて下さい!

ショージさん

歴史や民俗学を伝えるための「漫画」を書いてるよ。

漫画執筆中の庄司さん

島原生活の日常を描いた「JIGEMON」

たぐち

具体的にはどんな漫画を書いてるんですか?

ショージさん

活動初期はJIGEMON(じげもん)っていう漫画を書いてたよ。

※じげもん=「地元の人」の意味

テーマとしては、「よそもん」と島原民とのズレを描いたようなかんじ。

たぐち

ジゲ右衛門……w

「加茂志賀敬三」もジワジワくるww

でも、これは「よそんもん視点」だからこそ書ける漫画ですよね。

ショージさん

個人的には雲仙地獄にいったら、本当に地獄に着いたハナシがオススメ。

「人骨」の作画に全力を注いだよ。

たぐち

意外とホラー要素が強めだ……。

ショージさん

全5話でサラっと読めるからぜひ。

他にも「もっぱらしまばら」で4コマ漫画を書いてたり、商店街のイベントで似顔絵を描いてたり。

振り返ってみると、協力隊の活動では漫画をよく書いてたのかもしれないね。

実話原作の『墨是可(めしこ)新話』

たぐち

いま執筆されている漫画はどういった内容なんですか?

ショージさん

今書いてるのは「墨是可(めしこ)新話」っていう実話をもとにした歴史漫画。

簡単に言うと、『島原出身の船乗りが嵐でメキシコ(墨是可)に漂流して、仲間と一緒に日本に帰ってきた』……という。

執筆中の「墨是可新話」
たぐち

「相席食堂のメキシコ版」みたいなかんじですか?

ショージさん

その例えはよく分からないけど。。。

たぐち

見どころはどんなところですか?

ショージさん

単純に物語としてオモシロイんだよね。

ざっくりと、

・メキシコと日本の文化的な違い
・時代背景(当時はメキシコに漂流するのも犯罪だった)

っていうところが見どころかな。

たぐち

なるほど。

ショージさん

あと、ちょこちょこツッコミどころもあるんだよね。

そもそも、皆が一致団結して「さぁ、日本に帰るぞ!」って感じではなくて……。「もっとみんな協力しろよ」って思うけど。

なぜか多数の船乗りはあまり日本に帰りたくない、という……。

たぐち

え、、、なぜ??

ショージさん

「もうずっとメキシコ暮らしでいいや」って思ったらしい。

日本に帰ったところで水夫だから身分も低い。帰る途中で船が沈むかもしれないし。

いつ嵐が来るかわからない航海をわざわざする必要が無い、というのも何となく分かる。

たぐち

まさに時代背景が影響してるんですね。

ショージさん

せっかく内容はオモシロイのに、原作(記録)は「学者向けすぎるもの」になっちゃってて。

それを漫画にして読みやすくしたものが、「墨是可新話」。

たぐち

たしかに、活字だけじゃ若い人はとっつきにくいかも。

完成後はどこで読めるんでしょう?

ショージさん

今のところ、冊子にして島原市内の小学校に配布するつもり。もちろん「島原の歴史」を学べるんだけど、ぜひ漫画として楽しんでもらえたら!

約3年前にIターン移住を果たした庄司さん。島原暮らしを満喫している様子でした。

活動の締めくくりの作品となる「墨是可(めしこ)新話」を手に取ってみてはいかがでしょうか?

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