こんにちは。島原市地域おこし協力隊の田口です。
場所によって『湧水の味』は違う?
「水の都」島原
市内各所でこんこんと水が湧き出ており、その湧出量は1日に20万トン以上と呼ばれています。しかし、湧水の量もさることながら、特筆すべきはその「湧出ポイント」の多さ。市内中心部だけでも数十の採水ポイントがあるのは異常です。
そして、島原に来てからちょこちょこと耳にする話がありました。
水は湧く場所によって味が違うとさね。
いや、これマジですか?
この噂を検証するべく、島原市内の湧水を集めてまわり、実際に味を比べてみることにしました。
島原市内で10種の湧水を集める
というわけで、今回集めた水は10種類。
ランダムに集めましたが、山・市街地・海近く……などなど、極力ロケーションが違う場所から採水しています。
- 舞岳源水(正確に言うと「湧水」ではなく汲み上げた水らしい)
- 柏野湧水
- 桜門湧水
- 武家屋敷の飲水所
- 千本木湧水
- 速魚川湧水
- しんわの泉
- ふる町の泉
- 水頭の井戸
- 浜の川湧水
これだけの湧水を同日に集めたツワモノは少ないでしょう……。
ちなみに、車で効率よく回れば2時間半くらいで採水できます。短時間で色んな湧水を味わえるのも、「水の都ならでは」の魅力ですよね。
湧水を汲める場所は↓のマップをご参照ください!!(マップは随時更新中)
市内の湧水が集結
さぁ、機は熟しました。
採水が完了した時点で、謎の達成感があります。
よし、この湧水を使って焼酎の水割r。
さぁ、あとは飲み比べるだけです!
全湧水の味の違いを挙げていくとキリがないので、今回の記事では印象に残ったことのみ紹介します!
「山と海」で湧水の味は違うのか?
「海の近くの水」と「山の近くの水」である、「浜の川湧水(海)」と「舞岳源水(山)」を飲み比べてみました。
※ちなみに、浜の川湧水が吹き出しているのは、もともと「海」だった場所。眉山の崩壊によって埋め立てられた場所から湧水が吹き出しています。つまり、正真正銘「海の湧水」なわけでございます。
では、いただきませう。
ゴクリ…。
……
……
ん〜〜〜!!!
違う、味ちゃうぞ😯!!!
なんというか、言語化するのがメチャクチャ難しいのですが、
・浜の川湧水 → 「キリッと」感
・舞岳源水 → 複雑な「重み」がある感覚
………といった感じ。
極端に言うと、スーパードライとエビスビールくらい違います。なんだこれ……水ってこんなに味違うんだ🤔
各湧水を交互に飲んでみると結構わかりやすいです。実におもしろい🧐
近距離の湧水でも味が違うのか?
さて、「山と海」では微妙に味が異なることがわかりました。
では、採水ポイントが近かった場合、味に違いは出てくるのでしょうか?
採水場所が数百メートルしか離れていない「柏野湧水」と「桜門湧水」を比べてみることにします。
では、いただきませう。
ゴクリ。
……
……
ん〜……?うん!
おい、違うやないか!!!😯
・柏野湧水・・・軟水だけど「硬め」の感覚
・桜門湧水・・・重たい感覚でちょっと舞岳源水に近い?
いや、でもなんでこんな近くなのに味が違うの?
ここは勝手な考察ですが、水脈(湧水が通ってくるルート)が違う?のではないでしょうか。あくまで予測なので、この謎は追って解明していくことにしましょう……!
他の湧水の味は?
今回集めた10の湧水。当然ながら、どれも味は「水」です。
ただ、味の特徴が似ているものも多くあります。個人的には、全体的に「柔らかく」「飲みやすい」と感じる湧水が多かったように思います。軟水を多めに採水したから?かもしれません。
ただし先述したように何らかの影響によって、微妙に味の違いが出ているのは事実です。
味の違いを活かせないか?
というわけで、この検証で各湧水の味が微妙に異なることが分かりました。
この「微妙な味の違い」を使って何かをできないものか……。
ここは思いつき&ノリで、某人気バラエティ番組風に「きき湧水ゲーム」をやってみることにします!
意外と盛り上がる「きき湧水ゲーム」
ざっとゲームのルールを説明すると、
- 目隠しして湧水を飲み、その味を覚える
- 各場所の湧水を回答者が1つずつ指定し飲む
- その湧水が1で飲んだ湧水だと思ったら「私が飲んだのは、この湧水です!」、違う場合は「私が飲んだのは、この湧水ではございません!」と宣言し、正否を判定
- 正解を当てる、もしくは間違えた時点でゲーム終了
……というかんじなのですが、文字化するとルールが異常に分かりづらくてすみません。。。
詳しいルールを知りたい方は、「ガキ使 きき〇〇」でググってみてください!
さて、流石に10個も選択肢があると難易度が跳ね上がるため、出題する湧水は5つに絞りました。
- 舞岳源水
- 柏野湧水
- 速魚川
- ふる町の泉
- 浜の川湧水
今回、「たまたま僕の近くにいた」という理由だけで、このゲームに巻き込まれた方々がこちら。
それぞれの方に異名じみた「湧水ネーム」を付けたくなる衝動をグッとこらえます。
さて、気になる正解者は…?
正答率は約17%。ゲームとしては、いい感じの難易度設定と言えるのではないでしょうか?
正解者は地域おこし協力隊の綾部さんおひとりだけ。「マクロビオティック」の知識を持ち、食にこだわりを持つ綾部さん。さすがの味覚レベルの高さを証明しました。
他の水を飲むまでもないよ。違いは明白。
という堂々たる正解者コメント。
やはり、人によっては明らかな味の違いを感じることができ、「芸能人格付けチェック」的な妙な盛り上がりを見せる結果に😀
- 湧水=「島原らしさ」がある
- 原価はほぼ0
- いい感じのゲーム難易度
といったように、良いことづくめなこのゲーム。「島原ならでは」の遊びなのかもしれません🤔
湧水で「商品」を作れないか?
というわけで、今回は湧水の飲み比べ&ちょっとしたゲームをやってみました!
まとめ
- 微妙にだけど、各湧水の味は違う
- 「きき湧水ゲーム」は案外盛り上がる
協力隊として思うのは、「この湧水を活用して何か商品を作れないか?」ということ。活用法は数多あるような気がします…🤔
引き続き、「湧水らぼ」では湧水の可能性を探っていきますね。