こんにちは。島原市地域おこし協力隊の田口です。
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今回は、島原の九十九島(つくもじま)に上陸した様子をレポートします。島の大部分は市の所有となりますが、個人所有の区画も一部あるそうです。
※島原市の了承を得た後、一部の島のみに上陸しています
島原の九十九島(つくもじま)
「九十九島」と聞いて多くの方がイメージするのは、佐世保の「くじゅうくしま」ではないでしょうか?
こちらは国立公園に指定されていて、観光地としても有名ですよね。
今回はそんな「くじゅうくしま」ではなく、島原市にある「つくもじま」を紹介しましょう。島原市民の方でも、意外と上陸したことは少ないのかもしれません。
寛政4年(1792年)の島原大変で眉山が崩壊したことで、4億4千万立方メートルの土砂が人家や田畑を飲み込み有明海に流れ込みました。
その時に出来た島々が「九十九島」と呼ばれています。
当時は59島あったそうですが、今では崩壊したり陸続きになったりして島数も少なくなっています。また、このとき海岸線が約8百メートルも押し広げられて、77万平方メートルの土地が生れました。
※島原市HPより抜粋
僕は長崎生まれですが、島原の九十九島を知ったのは移住した後。正直に言うと、移住後もそこまで印象に残っていませんでした💦
島原といえば、長崎最高峰の「山」が印象に残りがち。
今回はちょっとだけ島原の「海」に注目してみます。
九十九島に上陸
というわけで「島原の九十九島」の知られざる部分を探索するべく、小型ボートで島を巡っていただきました。
取材協力:釣り船「海斗Ⅲ」
位置としては、↓の場所です。
ここを上陸場所に選んだのは、ずばり『砂浜があるから』。
九十九島は眉山の山体崩壊によって生まれたため、島の大部分はゴツゴツした岩で形成されています。隠れた「瀬(海の浅い部分)」が多いので、漁師さんでも座礁することがあるんだとか……。
今回はそんな危険地帯を避け、安全に上陸できる浜を選んだ……というわけです。
島内を散策してみた
というわけで、無事島に上陸。
あまり見る機会がない?島内の写真をお楽しみ下さい🏝
ちなみに島の中には松の木が多く生えているようで、少し整地すれば使えるスペースもあるようです。
目の前に広がる有明海は「潮の干満差が日本一」の海。
九十九島も潮の満ち引きによって、刻一刻とその表情を変えていくのが面白かったです。
小一時間ほど滞在してみると、さきほどまで見えていなかった瀬が顔を出していることもあります。
どんな生き物がいる?
せっかくなので、島にどんな生き物がいるのか調査してみました。
磯場に行くと早速カサカサと動くものが!
岩を退け、その下にある砂を掘ってみると……。
なんかおるぞ!!
このイワムシ、実は魚釣りの餌として使用できます。
特に、春〜秋にかけて釣れる「シロギス」の特エサでもあります。島近辺にはキス釣りのポイントもあるので、釣具さえあればエサは現地調達……なんてことも可能?
他には、ミサゴ・タカ・サギなど、鳥たちの姿も多かったです。巣になってるのかも?
ひとつひとつの島の面積は小さいですが、色んな生物が住んでいることが実感できました。
勝手に九十九島を分析してみた
今回は島原の九十九島に上陸した様子をレポートしてみました。
が、上陸しただけではちょっと勿体ない……。せっかくなので、九十九島を「観光資源」として定義したとき、どんな立ち位置になるのか(勝手に)分析するところまでやってみました。
活用については思案のしどころ。
ですが、実際に上陸してみると、「島原っぽさ」を肌で感じることができる場所だということはわかりました。
ではでは。