【だいこん掘り放題!?】若手農家集団「三会4Hクラブ」の取り組みがオモシロイ

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

島原市地域おこし協力隊の田口です。

たぐち  

▼最近のトピックス

異常な数のタチウオが釣れました。(in有明海)

今回は島原の三会地区にある「4Hクラブ」さんが主催する、だいこん掘り放題イベントに行ってきた模様をレポートします。

✒この記事で伝えたいこと✒

・三会4Hクラブの活動内容
・農業体験はめちゃくちゃオモシロイ
・シンプルにだいこんがめちゃウマい

だいこんを掘っていくッッッ!

師走。

だいこん掘りイベントが開催されるとの話を聞き、島原の安中地区へ。

緑色の葉が茂っているのは全部だいこん

まずは掘り方のレクチャーからスタート。

若手農家さんがだいこん掘りをレクチャー

だいこん掘りはメッチャ簡単。葉の部分を持ち、少し揺らしながら引くだけ。驚くほど簡単に抜けます。

ちなみに、この場所のだいこんは今年9月下旬に種がまかれたもの。たった3か月で、収穫できる大きさに育つ生命力って冷静にすごくないですか?

そんなこんなで、だいこん掘りスタート!

続々とだいこんの山が出来上がっていきます。子どもたちはフルスロットルでだいこんを抜いていき、もはやイベントなのかガチの収穫なのか、よくわからない状態となっていました。

大人と子ども、計40人ほどが参加

自分も土にまみれながら、親の仇のようにだいこんを掘っていくッッ!!!(腰が痛くなり早々に断念)

世の中には2種類の人間がいる。
だいこんを抜いたことがある人間と、抜いたことがない人間だ。

新鮮なだいこんは鬼ウマいぞ

採れただいこんは現場で実食!

みんなで炭を囲むワクワク感は異常。

こういう光景ってなんかいいよね

だいこんスティックは至高の領域😋

ほのかに甘く、ゴマドレやマヨネーズを付けてもグッジョブ。

調味料なしでも十分ウマい

だいこんおろし+醤油でおもちを食らう。はいー、うまい。

控えめに言って最高

まさに、だいこん=主役としても脇役としても活躍する万能食材。

あっという間に楽しい時間は過ぎていきました🙄

マジメな話、子どもたちにとっては地場産の食材を知ることでき、食育イベントとしても秀逸だなーと感じました。

「4Hクラブ」とは

冒頭で「4Hクラブってなんなん?」と疑問に思った方も多いはず。

簡単にいうと「若手農家さんが所属している団体」です。

将来の日本の農業を支える20~30代前半の若い農業者が中心となって組織され、農業経営をしていくうえでの身近な課題の解決方法を検討したり、より良い技術を検討するためのプロジェクト活動を中心に、消費者や他クラブとの交流、地域ボランティア活動を行っているのが、4Hクラブ(農業青年クラブ)です。

4Hとは、

・農業の改良と生活の改善に役立つ腕(Hands)を磨き
・科学的に物を考えることのできる頭(Head)の訓練をし
・誠実で友情に富む心(Heart)を培い
・楽しく暮らし、元気で働くための健康(Health)を増進する

という、同クラブの4つの信条の頭文字を総称したものです。

農林水産省より

島原の三会地区にある4Hクラブには、半島でも最多クラスとなる18名の若手農家さんが所属しています。

これだけの数の若手農家さんが集まる団体ってかなり珍しいんじゃないでしょうか?

ちなみに、会長の荒木さんは26歳。確かに若いんですけど、しっかり農家として自立されているからでしょうか?なんだか圧倒的貫禄を感じました。

色々とお話をうかがった会長の荒木さん(年度ごとに会長は交代します)

2021年のテーマは「つながり」

4Hクラブの活動テーマは年によって異なるらしく、2021年のテーマは「消費者とのつながり」

だいこん掘り放題イベントも、絶好の交流の場となりました。

情報発信として公式Instagramアカウントも今年から開設しているので、ぜひチェックしてみてください!

三会4Hクラブの公式Instagramアカウントはこちら

※ちなみに、過去あったユニークなテーマとしては「農家の婚活」。農家向けの婚活イベントが開催され、多くのカップルが成立したそうです💑

若手農家さんとの座談会

だいこん掘りを楽しんだあとは、若手農家さんと話ができる場もセッティングされていました!

若手農家さんへ質問をダイレクトアタック

せっかくなので、個人的に印象に残った質問&回答を紹介しますー!(農業に興味がある顔ぶれでしたので、質問内容はかなりコアです)

Q:ゼロから農家になることはできるのでしょうか?

A:可能なんですが、かなりハードルが高いです。新規就農の補助金を利用することもできますが、最初は苦労することになると思います。資金が潤沢に無い限りまとまった土地が購入できないので、島原半島では(ほぼ)難しいです。あと絶対に必要になるのが「コミュニケーション能力」。地域に入り込んで、しっかり情報を拾うのがかなり重要です。

Q:メルカリなどを利用して直売することはできないのでしょうか?

A:できます。価格設定が自由なのが魅力的です。ただし、梱包なども自分たちでやることになるので、量が多すぎると捌ききれない……という問題もあります。

Q:女性ひとりで農業はできますか?

A:島原だけに限って言うと、「女性一人だけ」のケースは知らないですね。農家さんのなかで女性が働いてらっしゃる場合はありますが……。ただ、農家を支えているのは女性の存在がかなり大きいです。奥さんたちが家を支えているから、安心して旦那さんは農業に注力できます。奥さんは農業の現場にも出ますし、帳簿付けもしますし、家でゴハンも作ります。とある畜産農家さんを例にあげると、女性のほうが子牛の育て方が上手で牛舎の掃除が丁寧でしたね。

……などなど。農家さんにしか聞けない話題がたくさんありました🤔

個人的には、若手農家さんが集まること自体に価値があるように感じます。このような取り組みを通じて、きっと島原の農業がさらに元気になるはずです。

三会4Hクラブの今後の活動に要注目!

ではでは👋👋👋

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