【この藤棚、何か変だ】島原市・正地稲荷神社にある藤の花のウラ話

こんにちは、島原市地域おこし協力隊の田口です。

たぐち  

▼最近のトピックス

サメをつってたべました。おいしかったです。

https://choisoto.com/2022/04/13/kyame/

今回は島原市の正地稲荷神社にある「ちょっとエモい藤棚」の話です。

正地稲荷神社

島原市「正地稲荷神社」の藤の花

島原市栄町にある「正地稲荷神社」。

その名は「正一位」(神社に与えられる神位のうちの最高位)に由来しており、とっても由緒正しい神社です。

補足しておくと…島原のランドマーク的存在である「眉山」が崩壊してできた山(流れ山)の上に位置しています。

稲荷神社らしく狐さんがお出迎え

4月中旬〜下旬ごろにかけて、境内にある「藤の花」が見頃を迎えます。

正地稲荷神社には、2箇所の藤棚があります。

1つは社務所近くにある藤棚。腰をかけることもできるので、ゆったりと藤の花を眺められる場所です。

ベンチに揺られながら藤の花を愛でられる

そして、もうひとつが社務所から一段下にある藤棚。

上段の藤が親木になっており、日当たりが関係しているのか比較的早く見頃を迎えるようです。

どちらの藤棚もそこまで大きなスペースではありませんが、なんとも言えない藤の花の香りが漂っています。まさに、ハイパープライベートリラクゼーションスペース。

手作りの腰掛けとテーブル、あります

ちなみに、藤の全般的な花言葉は

  • 優しさ
  • 歓迎
  • 決して離れない
  • 恋に酔う
  • 忠実な

という意味をもっているそうで、全体的にポジティブな印象です。

藤の花言葉が似合う漢になりたいものです。

熊本地震で壊れた鳥居with藤の花

この藤棚(社務所から遠い方)、よくよく観察してみると、ちょっと奇妙なことに気づきませんか?

さて、どこが変でしょう・・・?

そう。

藤の花を支える柱にご注目。

宮司の片山さんにお話をうかがってみると、なんと鳥居の柱の上に藤の花が咲いているそうです。なにそれ、ステキ。

鳥居の柱と藤が寄り添う

実はこれ、2016年に起きた熊本地震で倒壊した2つの鳥居の柱を利用したもの。

もともとは昭和32年の「諫早大水害」(島原にも大きな被害をもたらした)からの復興を願って建てられた鳥居とのこと🤔

やや脆いじげいし(地元の石)が鳥居の原料となっているため、熊本地震の強い揺れに耐えられなかったそうです。

鳥居を撤去するのもいたたまれなかったため、

  • 震災を想い出すきっかけに
  • ちょっとした花見どころになるように

という願いを込められて、藤の花を支える柱として生まれ変わりました。

どうでしょう。

その場所ができた背景を知ると、ちょっとだけ見え方が変わってきませんか?

お茶されている方も🍵

こりゃ「映える」神社ですよ

今回は藤の花を通じて、島原市の「正地稲荷神社」を紹介しました。

境内を散策しても面白い発見がある神社ですし、個人的には写真映えするスポットが多いと感じました。

とくに参道にある鳥居は圧巻。

「ここから神の領域感」がすごい

藤の花を愛でるのもよし、参拝してご利益を得るのもよし、写真を撮りにいくのもよし。

島原市にお立ち寄りの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ😌

ではでは🙌

鳥居には支援者である地元企業の名前も。
じげもんに支えられている証拠。
コメントを残す