島原市地域おこし協力隊の田口です。
移住後初めて、島原の精霊船を拝むことができました!ようやく・・・😭
現地で感じたことなどなど、お伝えしてまいります🏃♂️
島原精霊流し2022に行ってみた
コロナ禍では初となる精霊流し。
残念ながら結構な雨が降る天候となりました☔
2022年は国道の交通規制は無く、例年よりは縮小開催となったようです。(ですが現場は一時片側通行になるなど、事実上の交通規制状態でした・・・)
島原市内では、
- 白山地区:湊新地海岸(とっとっと食堂前付近)
- 森岳地区:猛島神社
- 霊丘地区:霊丘公園
といった場所で精霊船がみれるようです。※各会場とも駐車場は設けられていないようですのでご注意を。
今回は霊丘地区にある【マルイチ斎場前→とっとっと食堂前まで】を通る精霊船を追いかけてみました。
「なまいどー」ってナニ?
長崎市生まれの僕にとって、精霊船を引っぱるときの掛け声といえば「どーいどい」。
長崎人のDNAに染み込まれた?「お盆の音」だと思います。
しかし島原では「なまいどー、なまいどー」という掛け声で移動していきます。なま・・・いやなんて?
この「なまいどー」という掛け声、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」が鈍ったものだそう。「故人が阿弥陀如来の恩恵にあずかり、無事に極楽浄土へ行けますように」といった願いを込めた掛け声です。(精霊船のとなりを歩いてたおばちゃんが教えてくれました😌)
ちなみに長崎の「どーいどい」も南無阿弥陀仏から訛っていったものらしいです。(逆にどうやれば、どーいどいになるんすか・・・)
長崎市で生まれ育った僕としては、なまいどーに最初は違和感がありましたが、掛け声の意味は筋が通っているので、なんとなく腑に落ちました。あと、なまいどーって響きがなんとなくイイ。
幻想的な切子とうろうに感動
そして「島原ならでは」の精霊船の特徴がもう1つあります。
それが・・・切子とうろう。
350年以上の歴史があるとされ、市の民俗文化財に指定されています。
幻想的というか、色気があるというか・・・みているだけでもなんだか優美な気持ちになります。
長崎市の精霊船は一般的な形のちょうちんを吊るしているので、島原のはなんだか斬新なデザインでカッコよくも見えます🤔
ゴリゴリに船を「まわす(ねる)」
そして市内をねり歩いた後は、有明海に船を浮かべるわけですが、その前に最大の見せ場があります。
「まわし」(「船をねる」とも言うらしい)です。
文字通り、ヨッコラセと船を回すわけですが・・・これが大迫力!※動画は過去のものですが、これと同様に船が回されて(というか上下に波打って)ました。
※下の動画は過去開催のものです
故人を元気よく送り出すため?、これでもかとめっちゃまわしてました。
手持ち爆竹はバッチバチ、精霊船はグワングワン。
一部の船は遡上した鮭みたいにボロボロになっていました。すげー。
島原は長崎とは一風変わった文化がある
・・・といったかんじで、移住して初めて島原市の精霊流しを体感することができました!
感想を一言で言うと・・・「シンプルにアガる」。
爆竹の音と煙のかおり。
長崎の夏らしさを感じながらも、「なまいどー」という掛け声や「切子とうろう」など、しっかりと島原らしさもあってso good!
島原は長崎市内と比べると、文化的に異なるところがそこそこ多いように感じます。方言が微妙に違ったり、
来年以降も無事開催されることを願って・・・!
参考:時間帯
最後に精霊船が観れる時間帯についてですが、各地区・船を出す各家庭によってバラバラでした。
参考までに「マルイチ斎場発→とっとっと食堂前着」の船が動いた時間を記載しておきます。例年違うと思いますので、あくまで参考程度にどぞ🙇♂️(2022年は雨の影響で少し遅くなっているかも?)
- 19:00ごろ:切子とうろうへ点灯
- 19:20ごろ:精霊船発進
- 19:50ごろ:流し場到着、まわしがスタート
といったかんじです。ちなみに、21時近くまで爆竹の音は聞こえてました。
19時30分を過ぎると日が完全に落ちているので、切子とうろうが映える時間帯になります。
精霊船のまわりは多くの人集まっていますので、事故等ないようお気をつけて👍
ではでは👐