島原市地域おこし協力隊の田口です。
季節は秋。島原市内でも稲刈りをしている農家さんをよく見かけるようになりました。
そんな豊かな農地が広がる島原市ですが、「湧水」を使った貴重なお米が作られているのをご存知でしょうか。ご一族で受け継いできた田んぼを守りながら、米づくりをされている宮崎さんにお話を聞きました!
貴重な「雲仙島原の湧き水米」
秋の島原市。
車を走らせていると、黄金色に色づいた稲をよく見かけます。しかし意外なことに、スーパーなどで「島原市産の米」が販売されているのを見かけたことはありません。
しかし根気強く探していると、ついに島原市内で生産されているお米を発見!
その名も「雲仙島原の湧き水米(わきみずまい)」。
どんな方が米づくりをされているのか気になり、稲刈りの現場にお邪魔させていただきました。
田んぼがある場所は、雲仙普賢岳噴火で被災した千本木地区です。
美味しいお米を守るために
湧水でお米づくりをされている宮崎さん。
市外在住の金原さん(宮崎さんの姪)がネットショップやSNSでの発信をされています。
2017年に宮崎家が代々受け継いできた田んぼの管理が難しくなっていたところ、なんとか美味しいお米を残したいという金原さんの提案で、「雲仙島原の湧き水米」としての販売がスタートしました。
品種は「ヒノヒカリ」。小粒ながらも、旨味と食感をしっかりと感じることができるお米。おにぎり・お弁当・丼物など色んな調理方法で美味しくいただける万能選手とのこと🍚
ネットショップの販売のみならず、東京都内でのマルシェに出店したこともあるそう。
「なにこれ、美味しい!」
実際に食べてみると伝わる美味しさ。
このような地道なPRが積み重なり、現在は毎月注文をする湧き水米ファンの方も増えているそうですよ⤴︎
湧き水米の魅力
稲刈りの現場で感じた、湧き水米の魅力は大きく2つありました。
- 100%湧水育ち
- ロケーション抜群の田んぼ
「水の都」と呼ばれるほど湧水が豊富な島原市。
ですが、実は「湧水」が名前に入った商品は少ないように感じます。そのなかで100%湧水で育っているお米ってかなり貴重ですよね。
雲仙島原の湧き水米は、火張山公園内にある御神木「双子の大楠」の下から湧き出た神聖な水で育っています。こりゃお米を食べるとご利益があるかも・・・!?
田んぼの脇を流れる水も、これでもかとクリアに澄んでいました。
そして、山と海のどちらも見渡すことができるロケーションの良さも湧き水米の魅力です。
山、海、街。島原市のコンパクトさを凝縮したかのような場所。
極めつけは有明海からのぼる朝日。
こんな映画のような絶景で育ったお米ってきくと、ちょっとドラマチックに感じませんか?
実は米づくりに適した島原市
ちなみに島原市は、
- 日照時間が長く稲の育ちがはやい
- 湧水があるので水不足の心配が少ない
- 浸水被害も少ない
という米づくりに適した場所なんだそう。
お米ときくと北国のほうを連想しがちですが、島原もしっかりと理にかなった米の産地なんですね。
「島原の魅力」を知ってもらうきっかけに
そんな魅力いっぱいのお米ですが、「湧き水米を通して島原の魅力を多くの人に知ってほしい!」という想いから、季節によっては島原半島の名産品とともに発送されます。
そうめん、おかし、肉や魚の加工品などなど。
島原半島には本当に美味しいものがいっぱいありますよね。
湧き水米のネットショップでは「塚ちゃんたまご」とのセット販売もされています。今後は島原の名産品がラインナップに増えていく予定とのこと!
普賢岳麓の大自然に囲まれた環境で作られた「究極」のたまご。鮮度抜群なのでぜひ卵かけご飯で!
湧き水米をきっかけとして、より多くの人に島原の魅力が伝わっていく。
細部からつくり手の素敵な想いを感じます。
新米、お見逃しなく!
そしてやっぱり気になるのは新米の販売時期についてですよね。
湧き水米の新米は10月22日ごろから発送開始とのこと。(旧米は一切混じらず、100%新米のみの販売)
ネットショップから購入できますので、気になる方はぜひご賞味ください!
▼ネットショップはこちら