島原の米作りにストーリーあり 『湧水』で育つ希少なお米って?

こんにちは、島原市地域おこし協力隊の田口です。

たぐち

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食欲の秋。

日本の食に欠かせないものといえば、やっぱりお米

というわけで、秋の風物詩「稲刈り」を見学させていただきました!

現場で見た「島原ならでは」の米作りの風景をお伝えします。

島原で稲刈りを見学

10月初旬、向かったのは島原市杉谷地区にある水田。

のどかな風景が広がる杉谷地区

稲刈りの現場を見るのは人生初。ワクワクです。

現場に着くと、稲穂がいいかんじに首を垂れています。

この画をみると、無性に白オニギリが食いたくなるのは自分だけでしょうか?

秋ならではの風景

例年だと6月に田植えをし、10月初旬ごろに稲刈りを行うそうです。

ちなみに、こちらの田んぼでは計約600kgもの米が収穫できるとのこと。

普通の家庭であれば、一年分くらいは余裕でありそうですね。

稲刈りの工程

稲刈りの工程は超絶シンプル。

ブインブインと手際よくコンバインで稲を刈っていき……、

稲刈りにてコンバインは最強

籾(もみ)をため込んだ白いタンクを車にセット……、

射出アームがトランスフォーム

ブワー!っと刈った籾をタンクに注いでいくぅ!!(←見ててめっちゃキモチイイ瞬間)

おなか減ったーーー

あとは脱穀・乾燥・もみすり・精米といった工程を経たのち、店頭に並ぶような「お米」になるんですねー。

米作りの大変さ

これだけ聞くと「米作り、超イージーやん!」と思うかもしれませんが、実は稲刈り前の工程がかなり手間なんだとか。

  1. 土づくり
  2. 水路の清掃
  3. 田植え
  4. 管理(農薬散布など)
  5. 水抜き

…といった工程を経て、ようやく稲を刈ることができます。

子どもの頃よく聞かされていた「米粒には7人の神様がいる」という言葉。

手間暇を考えてみると、これたぶんマジです。

稲わらは牛のエサに

実を刈り終わった稲は乾燥させ「稲わら」となり、牛の飼料となるそうです。

カスだからといって捨ててしまいそうなものですが、あますことなく使用されているんですね(゜-゜)

刈り取り後の稲

ロケーションが良かっさね

稲刈りを見学しながら思ったのは、「なんか島原っぽいものがよく見えるロケーションだなー」ってことです。

右をみれば、山。

眉山と平成新山

左をみれば、海。

有明海と島原市街地

島原を象徴する「山と海」のちょうど中間付近に位置しています。

メチャのどか。

いるだけでも癒されそうな風景が広がっています。

湧水+米=パワーワード

そんな米作りに欠かせないものと言えば「」。

こちらの水田では「恵里神社(えりじんじゃ)」から流れている湧水を引いているそうです。

1日約1万トンの水が湧き出る恵里神社

つまり、「杉谷地区でつくられるお米=湧水米」といっても過言ではありません。

スルーしがちですが、この「湧水米」ってかなりパワーワードじゃないですか?(゜-゜)

普通にブランド化されていてもおかしくありません。

「湧水 米」でググってみると、霧島・阿蘇などの火山(というか山?)が身近にある場所がヒットします。どうやら限られた地域でのみ湧水をつかった米作りがされているみたいです。

豊富な水源があるワケ

ちなみに杉谷地区には他にも、

  • 宇土出口(うとでぐち)
  • 熊野神社
  • 焼山湧水

……などの豊富な水源があり、それらを生活水や農業用水などに上手く使っています。

杉谷地区の湧水ポイント

仮に水源が干上がったとしても、ボーリングしてくみ上げた水が利用できるという2段構え。

いや、どんだけ水あんねん。

さらに「この湧水がなぜあるのか?」を紐解いていくと、地質・地形・そしてジオパーク……などなど、別角度からみた島原の魅力が見えてきます。

島原の文化・食・産業の話を聞いていて思うのが、最終的に「火山」というキーワードに行きつくことが多いです。知れば知るほど謎が解けていくかんじ。例え方が難しいのですが、「オチが見えててもおもしろいミステリー小説」を読んだ気分になります。

どこで島原の米は入手できるの?

そんな島原の湧水米。

実は生産量が限られており、「純・島原産の米」を手に入れるのは難しかったりします。

農家さんが自ら食べていたり、知り合いに渡したり、一部の直売所で取り寄せが可能だったり……。

一部のネットショップで取り寄せが可能のようですので、興味がある方はチェックしてみてください!(自分も食べてみたい……)

▶ (参考)【農家直送】雲仙島原 湧き水米
https://farmshimabara.stores.jp/

ではでは👋

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