こんにちは、島原市地域おこし協力隊の田口です。
今回は島原市の正地稲荷神社にある「ちょっとエモい藤棚」の話です。
島原市「正地稲荷神社」の藤の花
島原市栄町にある「正地稲荷神社」。
その名は「正一位」(神社に与えられる神位のうちの最高位)に由来しており、とっても由緒正しい神社です。
補足しておくと…島原のランドマーク的存在である「眉山」が崩壊してできた山(流れ山)の上に位置しています。
4月中旬〜下旬ごろにかけて、境内にある「藤の花」が見頃を迎えます。
正地稲荷神社には、2箇所の藤棚があります。
1つは社務所近くにある藤棚。腰をかけることもできるので、ゆったりと藤の花を眺められる場所です。
そして、もうひとつが社務所から一段下にある藤棚。
上段の藤が親木になっており、日当たりが関係しているのか比較的早く見頃を迎えるようです。
どちらの藤棚もそこまで大きなスペースではありませんが、なんとも言えない藤の花の香りが漂っています。まさに、ハイパープライベートリラクゼーションスペース。
ちなみに、藤の全般的な花言葉は
- 優しさ
- 歓迎
- 決して離れない
- 恋に酔う
- 忠実な
という意味をもっているそうで、全体的にポジティブな印象です。
藤の花言葉が似合う漢になりたいものです。
熊本地震で壊れた鳥居with藤の花
この藤棚(社務所から遠い方)、よくよく観察してみると、ちょっと奇妙なことに気づきませんか?
そう。
藤の花を支える柱にご注目。
宮司の片山さんにお話をうかがってみると、なんと鳥居の柱の上に藤の花が咲いているそうです。なにそれ、ステキ。
実はこれ、2016年に起きた熊本地震で倒壊した2つの鳥居の柱を利用したもの。
もともとは昭和32年の「諫早大水害」(島原にも大きな被害をもたらした)からの復興を願って建てられた鳥居とのこと🤔
やや脆いじげいし(地元の石)が鳥居の原料となっているため、熊本地震の強い揺れに耐えられなかったそうです。
鳥居を撤去するのもいたたまれなかったため、
- 震災を想い出すきっかけに
- ちょっとした花見どころになるように
という願いを込められて、藤の花を支える柱として生まれ変わりました。
どうでしょう。
その場所ができた背景を知ると、ちょっとだけ見え方が変わってきませんか?
こりゃ「映える」神社ですよ
今回は藤の花を通じて、島原市の「正地稲荷神社」を紹介しました。
境内を散策しても面白い発見がある神社ですし、個人的には写真映えするスポットが多いと感じました。
とくに参道にある鳥居は圧巻。
藤の花を愛でるのもよし、参拝してご利益を得るのもよし、写真を撮りにいくのもよし。
島原市にお立ち寄りの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ😌
ではでは🙌