「まぼろしのお茶」の新茶づくりに密着 できたてが味わえるのは今だけ!

こんにちは、島原市地域おこし協力隊の田口です。

たぐち  

▼最近のトピックス

島原って蚊が多いですよね〜(湧水が多いから?)

今回は島原茶の新茶づくりを潜入取材しました!

衝撃:まぼろしの島原茶=「新茶しかない」

このブログでもたびたび紹介してきた島原茶。

  • お茶づくりのストーリー
  • 作り手の想い

どれをとっても類まれなお茶です。

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください😌🍵

そんな島原茶にも年に一回のお楽しみ、「新茶」の季節がやってきたわけですが・・・。

まず衝撃を受けたのが、『島原茶=新茶(一番茶)のみ』ということ。

めがね

いやいや、贅沢すぎません?

つまり、二番茶以降は摘採しないということになります。(※他県の茶園では、採算を取るために五番茶まで摘採するところもあるらしい)

秋〜冬にかけて茶の木がしっかり休んでいるため、新茶には「テアニン」などの旨み成分がたくさん含まれています。

摘採量こそ少なくなってしまいますが、「旨い一番茶のみ」が島原茶として世に出回ることになるんです。

贅沢に「一番茶」のみを使用

島原茶づくりの工程

突然ですが、みなさんはお茶づくりの工程を実際にご覧になったことはありますか?

きっと、ほとんどの方が見たことがないハズ。

ざっくりとですが、島原茶づくりの工程をまとめてみました。

  1. 茶葉の育成(島原茶は珍しい有機無農薬栽培
  2. 茶摘み
  3. 茶工場で茶葉を製造
  4. 火入れ
  5. 袋詰め

島原茶の場合、例年ゴールデンウィーク前には茶摘みに取り掛かるそうです。

通りすがりのマダム

夏もちーかづく八十八夜〜♪

という歌がありますが、「八十八夜(はちじゅうはちや)」とは、立春から88日目を指します。※2022年の八十八夜は、5月2日(月)です

島原茶の場合は「八十八夜を迎える前」に摘採を行うことになります。これには島原の温暖な気候が影響しており、佐賀・長崎のなかでも新茶シーズンが早く開幕するそうです。

茶園が絶好のロケーションすぎる

というわけで!

4月下旬、島原市の礫石原にある茶畑へ!

平成新山がキレイに見えるロケーションに、3ヘクタールもの茶園が広がっております✨

ひろ〜。かくれんぼできそう。

現地をご案内いただくのは、「島原茶の伝道師」こと阿部さん!

有機無農薬のお茶づくりに、ハンパない情熱を持っておられる方です🔥

阿部さんwith島原茶with平成新山

▼阿部さんについてはこちらの記事で紹介してます〜😌

摘採前の茶園を観察してみる

島原茶は有機無農薬で育てられているため、摘採前に雑草を抜くのも全て手作業。こういった手間暇を掛けているのも島原茶の魅力の一つなんです。

茶摘み前に雑草を手で抜く

よくよく見てみると、茶の木のうえに黒い寒冷紗(かんれいしゃ:いわゆる「被覆」のこと)が乗っかっています。

摘採前に日光を遮断することで緑色が濃くなり渋みが少なく旨みを多く含んだお茶になるんだとか。(日光を遮断して育てられたお茶は、「かぶせ茶」と呼ばれる)

下の写真をみてみると、寒冷紗をかけることでどれだけ茶葉の色が変化するのかよくわかりますね〜。

寒冷紗の有無で茶の色が変化する

当日は寒冷紗を回収し、雑草を手で取り除いた後に摘採に入ります。

下準備も一苦労なんですね〜・・・😓

摘採機がフル稼働

そしていよいよ!摘採(茶葉を刈る工程)です。

摘採機さんが現場入りされます〜。

仕事が早い摘採機さん

摘採された茶葉はその日のうちにお茶工場に運ばれます。

茶工場には機械がぎっしり

そして舞台は茶工場へ。

ここから「お茶の味」を決める重要工程に入っていきます。

機械がズラリと並ぶ茶工場へ。なぜか工学部出身者は落ち着く空間。

茶工場で行われるのは、

  1. 蒸す
  2. 冷やす
  3. 揉み込む(粗揉)
  4. 乾燥

の4つの工程。

その全てが機械によって自動化されているそうで、なんと一人で茶工場をまわすこともできるんだとか😲

こういうコントロールパネル触るの楽しいよね〜

「お茶の価値」が決まる瞬間

阿部さんいわく、特に重要なのが「蒸し」と「粗揉」の設定。出来上がりのお茶の味や色に直結するため、気の抜けない真剣勝負となります。このときの阿部さんの表情は完全に「情熱大陸に出てるひと」のそれと同じでした)

さらにいうと、最も時間をかけるのが「蒸し」の設定だそうです。
※蒸し・・・酸化酵素の働きをとめ、茶葉の色を緑色に保ちつつ青臭みを取り除く

お茶を蒸す温度と時間を決めるだけ……と思うかもしれませんが、職人の経験が物を言う工程なんですね〜。

蒸しの設定を試行錯誤する阿部さん

長い時はこの蒸しの設定に一時間以上を費やすそう。

蒸したお茶を取り出し、お湯につけて吟味。納得がいく味と色が出せるまで、この調整を繰り返します。

これがうまくいかないと、せっかく大切に育てた茶葉が水の泡に……。

この何とも言えない緊張感よ。

火入れ

茶工場の全行程を終えたものは「荒茶」と呼ばれます。

荒茶は形が不揃いで水分含有量が多いため、変質しやすいそうです。

乾燥を繰り返しても、やっぱり水分って残ってるんですね〜。(だいたい5%ほど水分が残っているそう)

そして荒茶は別場所に運ばれ、最後の仕上げとなる「火入れ」を経た後、完成品として世に出回ることになります。

これほどにまで手間暇をかけてつくられた「まぼろしのお茶」。

ぜひ、その究極の味を体感してみてはいかがでしょうか🙌

注文方法

というわけで、今回は島原茶の新茶づくりに密着した模様をレポートしました!

できたての新茶が味わえるのは今だけ。

期間限定の味を楽しんでみられてください😌

▼ご注文・お問い合わせはこちら(外部ページ)
https://sfhcosmos.wixsite.com/shimabaracha

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