【隠れジオサイト】火張山花公園ゴルフカートツアーが楽しすぎた件

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

島原市地域おこし協力隊の田口です。

たぐち  

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冬の島原において、日帰り温泉は至極。

炭酸泉バンザイ。

今回は島原市にある「火張山花公園」についてです。

キレイな花が織りなす絶景で知られる同公園ですが、今回はちょっと違った見方で公園内を巡ってみました。

▷場所

すごいよ!火張山花公園

まずは「火張山花公園(ひばるやまはなこうえん)」の簡単な説明をば。

一言で表すと「感動するレベルで花がキレイな公園」です。

「火を見張る場所」=雲仙岳の観測所だったことがその名の由来となっているそうです。

【春】桜・菜の花・ポピー

春の見どころはなんといっても桜と菜の花。くそキレイです。(語彙力)

この世の終わりくらいキレイ

すこし遅れて5月ごろにポピーも見頃を迎えます。

ポピーの花言葉・・・「思いやり」「いたわり」「恋の予感」「陽気で優しい」らしい

花の背後に目をやると……どっしり平成新山さんが見えています😲

四季の花々+日本一新しい山の組み合わせは、まさに「島原でしか見れない風景」と言えます。

【秋】コスモス・ひまわり

秋といえばコスモス。その眺めは控えめに言って「圧巻」です。県内でもトップクラスのビュースポットだと思います。

コスモス

秋ごろになると、「海を渡る蝶」として知られるアサギマダラがやってきます。昆虫ファンは歓喜モノ?

個人的には「昆虫食」としての味が気になるところ・・・🤔

ちなみに、名の由来は「薄い浅葱(あさぎ)色の斑(まだら)紋様の羽を持っているから」だそうです。※あさぎ色=うすーい青

アサギマダラ

生活区域「だった」

火張山花公園があるのは島原市の「千本木」と呼ばれる地区。雲仙岳の噴火災害で被災した地区です。

よく報道されてきたのは、1991年6月の島原市北上木場地区で43人が犠牲となった大火砕流。

千本木地区は、それから約2年後の6月に被災しました。

この地区にも大火砕流が流れ込み、多くの民家が焼失した上に1名の犠牲者も発生。あまり市外の人には知られていないのかもしれません。

当時の写真を見ると、多くの民家が千本木地区にあったことがよくわかります。

災害当時の千本木地区

その後、「砂防指定地」となった地区の一区画を活用してつくられたのが火張山花公園です。(※「しまばら芝桜公園」から名称変更)

ゴルフカートツアーへGO

公園で注目されるのは、やっぱり公園の「花」。

……なのですが、今回は「花だけじゃない公園の魅力」をお伝えしたく。

公園の管理をされている「NPO法人 芝桜公園をつくる会理事長の松本さんにご案内いただき、ゴルフカートに乗って千本木地区を回ってまいりました!

気さくにお話してくれるナイスガイ😎✨

公園敷地内

冬の火張山花公園はオフシーズン。

料理で例えると「仕込みの時期」なので、花は咲いていません。

・・・なのですが、よく見ると春の足音は少しずつ近寄ってきています。

桜の花も準備中
菜の花の新芽

↓の写真は、この地域の御神木とされる「双子の大楠」。

ここには、かつての普賢山参拝者が喉を潤した水飲み場があります。

双子の大楠

公園敷地内にも、かつて民家が建っていたそう😲

井戸や石垣が残っているのがその証拠です。

公園内各所に見られる井戸

公園奥へ

続いて、今回の目玉となる公園奥へ進みます。

奥の方に花は植えられてはいないので、厳密に言うと「花公園」ではありません。

ゴルフカートで進んでいくと、ちょっとした冒険感があってワクワクしちゃうんすよね〜。

こーんな緑のトンネルをくぐったり・・・。

横にある小枝がたまに当たる

有明海を見ながら坂を下ったり・・・。

左手に見える数本の木は「昭和福はぜ
別場所から植林されたとのこと

このエリアは道がかな〜〜〜り入り組んでいるので、方向音痴の方はまず詰みます

一見すると車道に見える道も、奥に進むと行き止まり・・・なんてことはざらにあるそうです😧

「生活の残り香」を感じる

さきほどの井戸と同じく、公園奥ではさらに「かつてここに人が住んでいた痕跡」をまざまざと見せつけられることになります。

こちらは普賢岳噴火時の火砕流の被害を受けた「牛舎」。

鉄骨がグニャリ・・・

下の写真も牛舎なのですが、ぶっとい鉄骨がオモチャのように曲がっていました。

言葉が出ません。

当時の熱風の凄まじさを物語る

当時の道路には、「制限速度50km/h」の文字が・・・。

当時はそこそこ広い道路だったっぽい

他にも酒屋さんの看板の跡があるなど、至る所で当時の「生活臭」を感じました。

感想まとめ

サザエさん風に今回のゴルフカートツアーの感想をまとめると、

  1. 火山に対する恐怖、畏敬
  2. 「一瞬で」生活環境が変わった人々がいること
  3. それでも島原に人が住むメリットってめっちゃあるんやな〜

の3本です。

島原半島各地には、地球が生きていることを視覚的に感じることができる※ジオサイトがいっぱいあります。

※「ジオパーク」「ジオサイト」ってなに?

ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。

ジオパークでは、まずそのジオパークの見どころとなる場所を「ジオサイト」に指定して、多くの人が将来にわたって地域の魅力を知り、利用できるよう保護を行います。

日本ジオパークネットワークより

千本木地区では、当時人が住んでいた痕跡を感じるため、そのどれよりも火山(地球)の強大な力を生々しく感じました。

こういった噴火災害の危険と隣り合わせである一方、「火山がくれる恩恵」もハンパがないんだと思います。土壌、文化的風土、食、温泉……などなど、挙げればキリがありません。

もちろん、花が抜群にキレイな公園。

しかし、その公園ができた地区の背景を知ると、少し感情を揺さぶられてこないでしょうか?

おまけ:ウサギ・ヤギ・ポニーが愛おしすぎる

今回は「火張山花公園ゴルフカートツアー」の模様をお伝えしました。

最後に少しだけ補足を。。。

「花」も「歴史」も魅力的な同公園ですが、個人的には動物も大きな見どころだと思います。

触れ合うだけでもめっちゃ癒されますので、ちょっぴり人生に疲れた方はアニマルセラピーされてみてはいかがでしょうか。家族連れにもオススメですよ♪

草を無限に食い続けるヤギを見ていると、きっとMPが全快するはずです。

ではでは!!!!

白い恋人
一瞬で時間を溶かすことから「タイムブレイカー」と呼んでる
青空とブラッキー(ポニーの名前)
これ見ながらビール飲みたい
コメント
  1. 夫が上折橋出身なので懐かしく見ておりました。今も弟夫婦が住んでおります。有難うございます。

    • コメントありがとうございます。懐かしい気持ちになっていただけて嬉しいです☺

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