こんにちは、島原市地域おこし協力隊の田口です。
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冬の有明海に落ちました。「まさか」は実現します。皆様もお気をつけて…。
今回は、島原市有明町の大三東(おおみさき)小学校で行われた、環境に関する授業にお邪魔してきました。
大三東小学校で環境について学ぶ学習会
大三東小学校の6年生約40名が集まり、有明海の環境について学ぶ学習会が開催されました。
先生は有明漁協の本多さん、アシスタントは島原市耕地水産課の前田さんです。
なにかと仲が良いお二人。
本多さんの「良きお父さん感」、前田さんの「なんか可愛がってあげたい雰囲気」がマッチングしているコンビです笑
ずばり、学習会のテーマは海洋ゴミと干潟について。
大三東小学校のこどもたちは興味津々に話を聞いていました。
大人になってから思いますが、こういった授業の内容って社会に出てからも案外役に立つこと多い情報が詰まってたりします。
【クイズ】このゴミ、分解されるまでどのくらいかかるでしょうか?
さて、突然ですが海洋ゴミに関するクイズです。(今回の授業でも本多さんが小学生に出題)
このゴミたち、自然に分解されるまでどのくらいの時間がかかるでしょうか?
- レジ袋
- ペットボトル
- 釣り糸
・・・
・・・
・・・
さて、回答は出ましたでしょうか?
正解はこちら。
- レジ袋・・・20年
- ペットボトル・・・400年
- 釣り糸・・・600年
桁が違いすぎる😥
釣り糸にいたっては、日本人男性の平均寿命約7回分の時間が必要ということになります。
釣り人にとっては、かなりショッキングな数字です。
大三東小学校の小学生も、かなり驚いた表情で話を聞いていました。
有明海のゴミ問題
近年ニュースなどでよく目にする海洋ゴミ問題。
どこか、対岸の火事的に見てはいないでしょうか。
島原市の眼前に広がる有明海でも、ゴミ問題はかなり深刻なものとなっています。
↓大雨の影響で出た「漂流ゴミ」の回収↓
島原市内の海沿いでは、大量のゴミが流れ着いています。
こちらは、長浜海岸にある「すくい」付近でゴミ拾いをした様子です。
海洋ゴミが増え続けると、その地域に様々な悪影響が出てしまいます。
- 漁業の損失
- 観光の損失
- 生物が誤って食べて死ぬ
などなど。
良いことはありません。
回収するのにもお金がかかってしまうため、結局地元のボランティアが動いていることが多いようです。
最近では「スポGOMI」という個性的なイベントも開催されています。楽しくなさそうなゴミひろいをスポーツに昇華させた取り組みです。大三東海岸でも開催されていて、多くの参加者が集まったそうです。
「日本最大の干潟」がある有明海
授業では有明海の特徴のひとつとも言える、干潟についての話もありました。
潮の干満差が6メートルほどにもなる有明海では、日本最大の干潟が広がっています。
島原市にも干潟は存在している干潟ですが、実はいろんな役割を持っていることをご存知でしょうか???
- いろんな生き物が潜むワンダーランド
- 二枚貝が水を浄化してくれる
- カニやゴカイが有機物を食べるので砂や泥がキレイになる
などなど。
なにもない干上がった場所ではなく、環境を守るために重要な役割を担っている干潟。
さらに有明海では干潟を利用して海苔の養殖がされているなど、産業面でも無くてはならない存在と言えます。
消えた4割の干潟
環境を守るためにも必要な干潟ですが、実は日本の4割の干潟は消えてしまったそうです。
原因は、埋め立てと干拓。
人工の干潟も作られていますが、失った干潟に比べると微々たるもの。
本多さん曰く、昔は島原でもたくさんのアサリが獲れていたそうです。現在は環境バランスの変化などが影響したのか、その数も激減しています。2021年は島原市内のほとんどの地域で潮干狩りが禁止とされていました。
まとめ
今回の授業をうけてみて、地域の自然環境は、私たちの生活と密接な関係があることを再認識しました。
- 食(海苔、牡蠣、あさりなど)
- 遊び(潮干狩りなど)
「昔はあったけど今はなくなってしまった」
そのような物事はたくさんありますが、残すべきステキなものは地域住民で守っていく必要があります。
大三東小学校のみなさんも、いい学びの場となったのではないでしょうか😌
ではでは👏👏👏