島原に住む「Iターン民」と一食をともにする企画『YOUは何しに島原へ』?
第2弾は2018年8月〜島原市地域おこし協力隊として活躍中、歴史広報員の庄司(しょうじ)さん。
▶出身:千葉県
▶1979年生まれ
▶特技:漫画を書くこと
▶趣味:ロッククライミング、バイクでのツーリング、読書
庄司さんの協力隊としての任期は2021年7月まで。
多彩な趣味を持つ彼が島原に移住した理由、そして今どんな活動をしているのか、お話を聞いてみました!
千葉→鹿児島→京都→そして島原へ
庄司さんは千葉県出身なんですよね。
どういった経緯で島原へ?
こっちに来たのは「絶対に島原に住みたい!」っていう意志を持っていたわけじゃなくて、タイミングが合ったから。
そもそも大学は鹿児島大学(物理学)だったんだけど、院は京都大学(文化人類学)に行くことになって。
僕も大学生のとき鹿児島に住んでました。
桜島から降る灰にビクビクしてたな……。その日の洗濯を左右する「降灰予報」は懐かしいです。
院を卒業後は京都で就職を?
そうだね。
薬剤師の補助業務を30歳過ぎまで、その後英会話講師をやってた。その後、たまたま「地域おこし協力隊」という制度を目にして。
島原市が自分に合ってそうな「歴史広報員」を募集してたから応募した……というかんじ。
薬剤師補助、英会話、歴史広報員……。
だいぶ経歴がトリッキーだ…。
鹿児島から島原に住んだり、「火山の街」に縁があるんですね。
言われてみれば……。
ただ、前に鹿児島に住んでたこともあって「初・九州上陸」ってかんじも無くて。長崎県に住むのは初めてだったけど、ツーリングで島原は通ったこともあったからね。
島原暮らしの印象
島原に来てみて、最初の印象はどうでしょう?
最初はとにかく「山が高い」って思った(笑)
移住民あるあるかもだけど、【眉山(まゆやま)=雲仙岳】だと勘違いしてたな……。
僕も同じ勘違いをしてました……。
※島原市の平成新山(1,483m)は長崎県下で最高峰。島原市のランドマーク的存在でもある眉山も標高819mを誇る。
島原に実際に暮らしてみてどうですか?
・魚、野菜が安い
・土地(家)が広い
・水がキレイ
とか色々良いところはあると思うな〜。
島原市に来て家庭菜園を始めたり、毎週温泉に行ったり。
特に「ホテル南風楼(なんぷうろう)」は、本がいっぱい置いてあるからお気に入り。
お〜、めっちゃ島原っぽいことしてますね!野菜を育てる庭があるのはちょっと羨ましい……。
逆に、こっちに来てビックリしたことってありますか?
ん〜……。みんな車を持ってて、自転車ユーザーが少ないことかな。
よく「田舎では車が必須」って言うけど、それには違和感がある。別に車がなくても生きてはいけるし。
たしかに、車なしでも生きれそう。ただ、長崎生まれの僕は車が無いとメッチャ不安になりますね🤔
「移動=車」ってのが脳に染み込んでて……。
「徒歩5分」の距離を車で移動するのは、地方あるある?かもしれません。
『都会VS田舎』論争
あと、「都会VS田舎」ってのはよく考えるよ。
「どっちが住みやすいか問題」ですか?
そうそう。
個人的に、都会と田舎の最大の違いは「情報に接する機会」だと思ってる。
田舎は情報が少ない?
いや、都会に比べると「勝手に入ってくる情報」が少ないというか。
都会では、ただ歩いていても情報を得ることができるんだけど、田舎ではそれがない。確かにネットの情報もあるんだけど、それを自分から取りに行く必要がある。
確かに。
逆に田舎は土地が広いから、趣味とか別の自由度は上がるはずで。
それぞれの良さを活かして、平日は都会で、週末は田舎で、みたいな2拠点生活もアリだと思う。